Solo Album

なまえは まだ ない 1巻 (2015)

1  On A Misty Night  [Tadd Dameron]

bebop時代初期の巨匠のタッドダメロンには名曲が多数ありますが、その中でも最も美しい佳曲ではないかと思います。
それをソロピアノにアレンジしてみました。
左手はオルガンみたいにベースランニングを。
2  The Girl From Ipanema  [Antonio Carlos Jobim]

オスカーピーターソン風に跳ねるボサノバに。
僕はハネないボサノバがあまり好きではありません。ジャズミュージシャンだし。
かつてのピーターソン他の黒人達も「世界の色んな音楽」を自分達なりの解釈しよう、とスイングして跳ねたボサノバにしたんじゃないかな?と勝手に想像。
ジョビンの曲はそれくらい世界中の人を魅了して音楽家達にもこぞって取り上げたい、と思わせるんでしょうね。今も昔も。
3  シェルブールの雨傘 Les Parapluies De Cherbourg  [Michel Legland]

言わずと知れたフランスのミシェルルグランの名曲。これはアドリブ無しで楽譜の通りな演奏。バッハ風に多声部にしてみました。
結果、自分ではラフマニノフな雰囲気も感じるのですが。
4  Giant Steps   [John Coltrane]

コルトレーンの代表曲にして難曲。テーマ時のハーモニー、コード進行をいじってみました。
この曲は、いわゆるコルトレーンチェンジといわれるコード進行なんですが、アドリブする時に機械的になりすぎず自然な歌、になるような意識をしました。
5  It’s Allright With Me  [Cole Porter]

尊敬するフィニアスニューボーンJrのアレンジを拝借しました。彼はトリオでの録音でしたが僕はソロピアノで少しテンポも速めに。
20歳の頃、ニューヨークの今は閉店してしまったブラットレイズってジャズクラブにフィニアスと同じくメンフィス出身のジェームスウィリアムスのトリオ(ベースはクリスチャンマクブライド、ドラムはトニーリーダス、この人JWの親戚らしい)を聴きにいった時、フィニアス風に演奏していたのが強く印象に残っています。今は亡き両巨匠に捧げたい、、です。
6  Feel Like Makin’ Love  [Eugene McDaniels]

惜しくも閉校してしまった甲陽音楽学院名古屋校の、オープンキャンパスの時の講師演奏で頻繁に演奏していた曲です。ドラム、ベース、ボーカル、ギター入り大編成なことが多かったけど、こういう跳ねるファンクビートをピアノだけで表現するにはどうしたらいいかな、の今のところの結果です。
7  Hush A Bye   [Traditional]

元はロシアの民謡。
国内外の大勢のジャズマンが取り上げてます。
晩年のスタンゲッツとケニーバロンとのデュエットも代表的なものの一つですね。
日本人好みなメロディー、雰囲気な曲です。
あまり感傷的、演歌っぽくならないように、シンプルに、を心がけました。
8  Ballad in Eb  [Shuhei Mizuno]

かなり前に作ったオリジナル。いつ頃だったか、、
タイトルはいつも後付けで、これは初夏の雨上がり、なんて思ったけどどうしてもしっくるくるのを思いつかなかったのでシンプルにこのようなタイトルに。
え?全然、初夏でも雨上がりでもない?、、そうかもしれません。じゃあ雨上がり決死隊くらいで。
ちなみに数年前、近所の古い銭湯に浸かってたらホトちゃん(蛍原徹)がテレビの取材だといって入ってきました。肌が白かった。
ま、さておき、これ、という相応しくお洒落なタイトル募集中。
9  Joy Spring   [Crifford Brown]

クリフォードブラウン自身が作った曲といえばこのジョイスプリングではなかろうかと。よろこびの春、春を楽しむ? 春はあけぼの夏は夜秋は夕暮れ、みたいに次に続く言葉が隠されているのかもしれない。クリフォードブラウンってものすごい博学者、数学者、数学専攻だったようだし。
巨匠バドパウエルの弟、リッチーパウエルの弾くオリジナルの録音での定番のイントロは避けてビーバップなイントロを。
テーマの5小節目のカーンってベル風な音を弾くのが難しかった。自分で考えたのに、、
10  Mint Ice  [Shuhei Mizuno]

2年前の夏頃作曲。5分いや2分で完成。カップ麺にお湯入れて待ってる間くらいなほぼ即興的に。ちなみに僕は3分待ちません。1分半くらいからボソボソと食べだしてしまう。あ、カップラーメンの話ね。
CマイナーとCメジャーを行ったり来たりする構成。
この頃はよく自転車に乗ってました。途中コンビニエンスストアに寄りついついアイスを買ってしまう。そんな時ふとミントアイスを発見。
な、なんじゃこりゃぁ歯みがき粉じゃん。食べ物じゃない。(後日)チョコチップ入りもあるのか、ぱく、、うわっどうしてチョコレート食べながら歯みがきしなきゃいけないんだっ。
(また後日)でも気になって買ってしまうという失敗を繰り返す、、
憎たらしいのに気になるあいつ、忘れたいのに忘れられないの、みたいな曲です。
11  Bouncing With Bud (take2)   [Bud Powell]

偉大なバドパウエルの曲。
もうね、チャーリーパーカーとバドパウエルがモダンジャズを作って昇華させて完成、完結、はい終わり、ってことに間違いはないのです、ほんとに。異議あり文句ありな人は申し出よ!、、朝まで討論会しましょう。、、と彼らの音楽に触れるほどに痛感させられます。
12  閖上の松並木 yuriage no matsunamiki   [Shuhei Mizuno]

東日本大震災の後連れていってもらった宮城県名取市閖上地区(ゆりあげ)。
そこには堤防沿いに美しい松並木がありました。でも津波で流されてしまいました。そんな在りし日の色んな風景、人々の気持ちを曲に、できたらいいな、と。願望です。
→2巻の曲解説はこちら
→「なまえは まだ ない 1巻&2巻」詳細情報に戻るnamaeha_mada_nai_2juan_%282015%29.htmlnamaeha_mada_nai_1juan%262juan.htmlshapeimage_14_link_0shapeimage_14_link_1
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